歯科治療で気になるお金のこと|自費診療と保険診療の違い

歯科治療で気になるお金のこと|自費診療と保険診療の違い

こんにちは。神戸市西区にある「たかしデンタルクリニック」院長の山田です。今回は歯科治療にかかる費用についてご紹介いたします。

1.保険診療と自費診療の違いとは?
2.保険診療とはどんなもの??
3.自費診療とはどんなもの?
4.歯科治療において自費診療となる治療とは?
5.自費診療のメリット・デメリットとは?
6.自費診療のメリットとは?
7.自費診療のデメリットとは?
8.保険診療と自費診療は併用できる?
9.混合診療が認められるケースがある?

歯科治療では保険診療以外に自費診療があり、自費診療は健康保険の適用外になることから費用が高くなります。歯科治療での保険診療と自費診療の違いについて知っていただき、治療を受ける際の参考になさってください。

 

保険診療と自費診療の違いとは?

歯科医院で治療をする際に、施術を受ける内容によっては自費診療と言われ、なぜ保険診療でないのか疑問に感じる方もいらっしゃるかと思います。自費診療とは保険外診療と同じ意味で、別名・自由診療とも言われています。自費診療は、保険診療と比較すると治療方法や使用する材料、設備に制限が設けられていないため、保険ではできない治療を納得いくまで受けることができます。保険診療と自費診療それぞれの特徴や、違いについて詳しく説明したいと思います。

 

保険診療とはどんなもの?

歯科医院に関わらず、医療機関を受診する時には保険証を提出して、医療サービスを受けることができます。この診療を保険診療と言い、保険制度で定めた範囲内で、日本全国の医療機関を受診しても、同じ負担の割合で診療を受けられます。保険料の支払いは患者様が加入されている保険から、一定負担額を支払っていただく仕組みです。保険診療は患者様個人の負担が、比較的少ない状態で病気の治療が受けられる点が最大の特徴です。保険適用となる診断内容は「病気に対して最低限の治療」という条件の元に範囲が定められていて、使用する薬も決められているので、最適な医療を受けられるとは言えません。日本の歯科治療においては見た目がいい・快適・満足できる治療は、自費診療で行うべきと考えられています。

 

自費診療とはどんなもの?

自費診療とは厚生労働省が承認していない治療法、承認していない薬や材料を使用している理由で、健康保険が適用にならない診療のことです。保険診療は金額の1~3割負担で、残りは国や自治体が負担してくれますが、自費診療は全額負担となります。自費診療の場合は、医院側で金額を自由に設定できるので、病院ごとに料金が違ってきます。保険診療は決められた診療しかできませんが、自費診療では高いクオリティーの医療サービスが受けられるので、ある程度お金を掛けられる方には最適な選択肢と言えます。

 

 

歯科治療において自費診療となる治療とは?

自費診療となる歯科治療を具体的に紹介します。例えば、虫歯などの病気の無い方の検査・予防処置(フッ素塗布・虫歯菌の検査・歯のクリーニング)、歯列矯正治療、セラミック・貴金属のクラウン(かぶせる治療)やブリッジ(つなげる治療)、金属を使用した義歯(入れ歯)、インプラント治療、美容治療(歯のクリーニング・ホワイトニング)などになります。予防歯科や審美歯科は、健康な歯に対しての診療になりますので、自費診療が特に多い分野の治療と言えます。

自費診療のメリット・デメリットとは?

自費診療は費用が高いからと言って、必ずしも的確で最高の医療を受けられるとは限りません。自費診療のメリット・デメリット両面を知っておけば、どちらの診療を受けるのか迷う場面になっても、納得できる歯科治療を受けられますので、こちらで詳しく紹介したいと思います。

 

自費診療のメリットとは?

●口腔内の疾患予防をしてくれる

口腔内の健康に欠かせない予防歯科診療も自費診療となります。歯科医療の先進国・スウェーデンでは、予防歯科を受診することが一般的で、虫歯を早期発見・治療できるため、高齢まで歯を残せる人の割合が高いです。日本では、虫歯や歯周病で何らかの症状が出てから、歯科医院を受診される方が多く、気付いた頃には病状が進んでいる…というケースが多く見られます。普段から定期的に予防歯科を受診していただければ、通院の回数や費用を少なくすることが可能です。このように長い目で見れば自費診療でも、保険診療より費用が少なく済むケースもあります。

●インプラント治療でいつまでも噛める歯に

高額な自費診療の代表格が、失われた歯の代わりに人工歯根を埋め込むインプラント治療です。見た目が自然な仕上がりになることはもちろん、噛み心地も自然なので、高齢になっても自分の歯で食事することができます。ブリッジやクラウンは周囲の歯に負担をかけてしまいますが、インプラントはそういったことがありません。義歯や差し歯を作っても、噛み心地が悪い・脱着が面倒という理由で使わないケースもあります。その点、インプラントは脱着する必要もないため安心です。

 

●矯正歯科で発音や噛み合わせも改善できる

歯並びが悪いと発音や、噛み合わせにも悪影響を及ぼし、高齢になって歯が失われる原因となります。矯正歯科も自費診療のひとつで費用は高くなりますが、長期的に見て矯正しておくことで、長く自分の歯で食事を楽しめるはずです。

 

自費診療のデメリットとは?

●費用が保険診療より高くなる

診断内容がいくら同じでも、保険診療の場合の自己負担額が1~3割で済むことに対して、自費診療は3倍以上の金額を負担しなければなりません。金銭的な理由で、自費診療を諦めて保険診療で妥協することも考えられます。特に継続的な治療の場合は、経済的な負担がより大きくなるので、よく考えて判断する必要があります。

保険診療と自費診療は併用できる?

例えば自費診療で歯のクリーニングをして、保険診療で虫歯治療をするといった混合診療は、日本では禁止されています。保険診療と自費診療の境目が曖昧になることで、科学的根拠のない特殊な治療を、保険診療と併せて行う病院が出てきたり、自費診療を受けることが一般化することで、一人ひとりの医療費の負担が上がったりする可能性があると考えられています。

 

混合診療が認められるケースがある?

例外として特定療養費制度で、保険適用外の診療をうけても、他の治療に関して保険適用ができる場合があります。高度先進医療に該当する場合は、混合診療が認められ、もちろん歯科医療でも適用になります。しかし、どこの歯科医院でも使えるわけではなく、厚生労働省に認可された一部の病院しか承認されていないので、混合診療を受けられる可能性はわずかです。

各種自費診療のご相談はたかしデンタルクリニックまで

西明石駅からバスで8分、神戸市西区にある歯医者、たかしデンタルクリニックでは審美歯科やインプラント、矯正など自費診療のご相談をお受けしています。まずはお気軽にご相談いただければと思います。

一覧へ戻る